蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

七星如意輪法~第二座

七星如意輪法を修法。

実は、天部尊を拝む時、私の場合ですが、しばしば指を切ります。今日もそうでした。ハサミで指を切りました。普通なら「あり得ない」のですが…、なぜかそうなってしまいます(笑)。

小さい頃、母方の祖父なのですが、「こんなことを言っていたのよ」と、母から聞いたことあります。

その当時、祖父は刀を数本所持しており、そのうちの一振りの手入れをする際「必ずと言っていいほど指を切るんだ」と言っていたそうです。「薄っすら血の滲むのを見るんだ」と。

「どうして?」と母が聞くと、「人を切った刀は血を見ずにはいられないんだね」と。世に云う「妖刀」はこういう来歴があったりするものなので、普通には持たない方が身のためだと。

この秘密行法の本尊さまは如意輪観音さまですが、眷属として北斗七星諸尊と訶梨帝母天を従えており、利生として期する願意に調伏が深く関わっています。そういう訳なのでしょうか、久々に天部尊を拝んだ際に感じた、ある意味「鋭い感覚」が呼び覚まされた感が強くあります。

ただ、以前と違うところは、「どうしよう、ドキドキ」から「いい意味での緊張感」に変わったところだと思います。ともあれ、自分の行者として歩みを始めた原点に返るような感覚があり、後供養の段に入って「分かった、確かに受け取った」と声かけして頂いたような気がしたくらいです。

尤も、このような感覚は実際に修法してみて感じるところですので、なかなか説明の難しいところではありますが…。

言えることは、このような特別な感覚を得た時は、日常生活のところから気を引き締めて、しっかり生活していくことです。諸々誘惑etc.,が、(意地悪く?!)来るんですけど(笑)、「そこに足を取られないよう注意して慎重に、有り体に言えば、(いつも以上に意識して)腰は低く、我慢すべきは我慢、粛々としてやるべき事は勇気をもって大胆に、一歩一歩は大切に、それが大事だ」いうことが、過去経験から確実に言えますし、そのように自分に改めて言い聞かせています。

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『南無七星如意輪観自在菩薩』

『南無遍照金剛』

合掌