蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

投入花

タイトル:投入花(なげいればな) 華材:穂先七竈(ほさきななかまど)・竜胆(りんどう)・虎の尾・ナルコユリ 独り言:まだ良く分からない…。 桔梗

法身説法と加持身説法~その6~(最終章)

そして―――、ここでもうひとつ付け加える。 『加持身』は『加』と『持』のうちの後者、即ち『支えるもの』を顕わにした結果であり、寧ろ、その強調こそ、時代の要請であり、それゆえ『主目的』でさえなかったかと思う。 前述のとおり、実際の布教現場では、最…

法身説法と加持身説法~その5~

『三密加持』の護持。それを万人に敷衍できない理屈はないとする、真言教師としての固い信念。 即ち『加』(他力)と『持』(自力)が完全調和して感応する『円満無比な世界観』。それ(=曼荼羅)を前提とする布教実践は、身命を賭して重要であり、これにつ…

関東三十六不動霊場巡拝記~発心編③~【第二番札所/道了尊】

★ 第二番 道了尊 清瀧不動尊 【ご本尊】 釈迦牟尼如来 【三十六童子】 制多迦童子 【ご詠歌】 ○ にごりなき 真澄の月を 足柄の 杉のこのまに 見るぞうれしき 【開山】 ● 応永元年(1394) ● 了庵慧明禅師 【巡拝記】 東京駅から新幹線で小田原へ。お参り…

牛馬童子

熊野古道のシンボル『牛馬童子』の頭部が、何者かの手によって切断されたという報道があった。発見された時刻から推定して、昨日6月18日(水)の午後の早い時間であった可能性が高いとのことだ。 牛馬童子は、熊野を巡幸された花山法皇(968-1008)の姿を模…

賛同メール

すでに各所でも紹介されているが、『宗派を超えてチベットの平和を祈念する僧侶の会』に賛同メールを送信した。以下はその抜粋だ。 それにしても、『何だかやけに、肩にチカラが入ってやだなあ~』(笑) <Quote> 日本国政府に対して、『わが国の仏者サイ…

関東三十六不動霊場巡拝記~発心編②~【第一番札所/大山不動】

★ 第一番 大山不動 【ご本尊】 鉄造(くろがね)不動明王(秘仏) 【三十六童子】 矜迦羅童子 【ご詠歌】 ○ 弘仁の 御宇(きょうう)に大師はここに来て 加持の閼伽水 のこしたまへり 【開山】 ● 天平勝宝七年(755) ● 良弁僧正 【巡拝記】 いよいよ一番…

法身説法と加持身説法~その4~

ところで、新義派の加持身説法を宣布した頼喩僧正と、その後進の聖憲僧正は、共に『修生』⇒『而二』を主張していたグループに属する。 前回述べたとおり、『修生始覚門』とは、(それが一義的であったとしても)絶対多数の“アマチュア”にとっては、所詮『真…

法身説法と加持身説法~その3~

『大日法身が説法する』は、プロの学僧にはピンと来ても、一般人にはとても掴み辛い表現だ。 考えてみれば当たり前のことである。『戒律の護持を日常とし得る人たち』ならまだしも、或いはその逆で、その日の食さえ事欠くような人たちなら尚更だ。これによっ…

関東三十六不動霊場巡拝記~発心編①~

【序文】 これから、私と家内で巡拝した関東三十六不動霊場について、シリーズで公開して参りたいと存じます。 ガイドブックにも記されていますが、どこの霊場からスタートしても構わないし、順路も特別に決まったものがある訳ではありません。何事かを祈ら…

法身説法と加持身説法~その2~

ところで『加持身説法』である。私は以前から、『なぜ『加持身』とか言って、ひねってしまうのかな』と、率直にそう思っていた(苦笑)。『常住不滅の法身がダイレクトに語りかける』とした方が、ずっと説得力がありそうなのに…。 最近でようやくであるが、…