蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

2008-01-01から1年間の記事一覧

初春~平成二十一年己丑~

タイトル:謹賀新年 華材:若松 独り言:水引きを結ぶのにも気を抜けないです。 桔梗

教職

このブログを見ておられる方々の中で、教職の仕事に従事しておられる方も少なからずいらっしゃるのではないだろか。 近いところでは智修房さんのような『プロフェッショナルの流儀』をお持ちの方も…。 最近お聞きするところでは、学級崩壊とかのレベルをとう…

星供@高尾山薬王院

12月20日(土)から翌21日(日)の一泊二日で、高尾山薬王院の星供に参座させて頂くという、非常に貴重な機会を頂いた。 これは本年の修験伝法灌頂を成満されたKさんから、昨年末にお誘いのメールを頂戴したことに始まる。何でも『凄いです!』との話…

万年青(おもと)

タイトル:二花十五葉 華材:万年青 独り言:前添えと客位向きなんだけど、困ったな…。 桔梗

AさんとY君~その3~

昨日、会社のエレベーターホールでしたAさんとの立ち話で、甥っ子さんのY君は、今のところ順調に回復しつつあるそうだ。 ただ気になっているのは、彼の視力のことだ。もうチョッとばかり時間が掛かりそうらしい。風景がダブって目に映っているらしい。『引…

神祇作法の意義

密教/修験道において八百万神祇との関係を考える場合、先師の伝えたいくつかの経典類に戻ることは、大切な実践だ。 その中には『神祇講式』というものがあり、参照すべき重要経典としてあげるべきだろう。所謂『両部神道』という、真言神道の基盤となる教え…

AさんとY君~その2~

『エーッ?!』と思われだろうが、本当のことなので。 そのY君だが、今日の昼過ぎに意識を回復したそうだ。『お腹がすいた~!』と言って、目を覚ましたそうである。Aさんの言葉を借りれば、そう、『生還した』のだ。 名前や年齢、学校の名前などを尋ねた…

AさんとY君

私自身の身分と言うか、立場と言うべきか。そういった諸々を考えて、少なくとも個人のご祈祷を正面切って受け付けることなど考えたこともなかったが、そうも言っていられない状況になってしまったようだ。 ともあれ、これもまた神仏が与え給うた『尊い課題』…

アンドレ・ギャニオン

歌手/西城秀樹―――。アンドレ・ギャニオンの『巡り逢い』を歌う姿を、テレビで見た。 彼が脳梗塞で歌手として再起不能の寸前にまで追い込まれたことを、他の番組を通じて知ってはいたが、アンドレ・ギャニオンの曲を、再起に向かうエネルギーに変えていたこ…

丹沢山入峰修行

平成20年11月1日~3日までの期間、私とお寺の副住職Yさんとの二人で、神奈川県の霊峰・丹沢山地(尤も今は、都会の山岳愛好家にとっての格好の登山フィールドである)での入峰修行を行った。 この丹沢山地(又は山塊)は、私の高校時代に遡るのだが、…

入峰修行

先ほど、無事入峰修行から帰還したところです。今は、もう疲れてハッキリ言ってヘトヘトですので、詳細は後日ということで…、宜しくお願いします。 ともあれ、丹沢護法諸天をはじめとして、同山修験先師、関係者の皆さま、そして家族を含めて、大勢の方々の…

清瀧権現の神秘体験~その5~

その銀座のお稲荷さんであるが、知る人ぞ知るの、有名パワポ(?)らしい(笑)。そのお社の名前は、無論明らかにしてよいと思うので、申し上げると『幸稲荷』である。本当に小さなお社で、前にも記したとおり、場所柄、金網で防護されている姿は少しばかり…

清瀧権現の神秘体験~その4~

前に善女龍王を『実類の神』と記したが、これについては補足して誤解のないようにしたい。 そもそも善女龍王は、八大龍王の一人、シャガラ龍王の第三王女との伝である(御遺告)。雨乞いを司るとされる龍王で、とりわけ法華経における護法善神の一人だ。話が…

清瀧権現の神秘体験~その3~

唐突だが、『呪いの研究~拡張する意識と霊性~』(中村雅彦著/トランスビュー刊:2003年)をプロフィールで紹介している。(すでにご覧の皆さまにおかれては、ご承知のとおりです) この本は、むしろ専門書/研究書として、僭越ながら、非常に示唆に富む内…

清瀧権現の神秘体験~その2~

結論から言うと、その背骨の痛みは修行2日目に劇的に和らぎ、3日目には完全に消えてしまった。 日中・初夜にする修行のメインには、今までの修行の成果をご本尊さまに奉告することがある。所定の時間になると、修行道場となる大●堂まで、三◆院から私を含む…

清瀧権現の神秘体験~その1~

ところで―――、清瀧権現に係わる不思議な体験のことである…。前に紹介した内容といくぶん重複するのだが、後日談があり、最初から順を追って記す。 ************************************* 昨年の冬、修験道の伝法灌頂…

清瀧権現

清瀧権現(せいりょうごんげん)とは、真言密教を外護する“女神”である。 ※『せいりゅう』とルビを振る人がいるが、私自身は師僧から『せいりょう』と読むように習っている。(為念) 遣唐使の一員/空海が唐の青龍寺における修行を終え帰朝しようとした際、…

お迎え

今日はこれから、都内某所で行われる万燈万華会へ。今年は何の宣伝もしなかったようですが、色々とゴタゴタあるらしい…(噂)、デス。 聞くところでは、大般若祈祷法要(だけ)を修行するとのこと。前は中曲理趣三昧法則の祈願法要もあったんだけどな~あ、…

今年の火渡り修行

毎年体育の日は、恒例の火渡り修行だ。師僧のお寺で開催された柴燈護摩に、承仕として助法させて頂いた。無我夢中でやって、あっという間だった。 『それにしても、昨日は暑かったデス』 まず朝8時頃から、法会の仕度だ。柴燈護摩道場の総仕上げを行う。結…

上田霊城大阿の教え

『真言密教事相概説』(全三巻)が先ごろ復刻(四度部は一部加筆修正))された。 実は『この本、欲しいなあ~』と思ったのは、松長有慶編『密教を知るためのガイドブック』(法蔵館・1995年)の中(弧教の文化・事相/事相について知る本・論文(佐藤正伸)…

いつも真華

タイトル:真華は基本です。 華材:紅スモモ、ダリア、小菊、ゴットセフィアナ 独り言:困るんです…。 桔梗

勤行

勤行―――。行者はそれを『自身を厳しく律する一面を含むもの』として受け止める。 同時に、利他にあって、それが神仏の御心に通じる聖道として、判り易く説かなくてはいけないのだ。 ***********************************…

自我偈

最近、週末の朝のお勤めで気付いたことがある。 真夏なので、マンションのベランダ窓を開けてお勤めしている。前の晩が遅い朝は、それは朝8時~9時頃だったりする。 それで、どうやら隣の方が聞いておられるようだ。実際、『うるさいかな~』と心配して、声…

施食作法~略法の意味するところ~

その後、週末になると拝んでいる。ものの10分もあれば終わってしまうのだが、そこに込められている行法の主目的(コンセプト?)は、やはりと言うべきか、意味深だ。 面白いことに、施餓鬼を自坊となるマンションのベランダで拝むようになった途端、野ネズミ…

准提堂

准提堂が丸焼けだ…、ウゲゲエ~。 絶句。 深夜の落雷で停電。山中で、携帯の電波が届かない。やむなく真っ暗闇の山中を下醍醐まで駆け下りて火災通報とは、職員ならずとも、ホント泣きたくなる。 1100年御遠忌の年。『一からやり直しなさい』なのかな。 …

施食作法

意外かもしれないが、今まで施餓鬼を拝んだことがなかった。神供はあっても、施餓鬼、即ち『施食作法』だけは、不思議なくらい、トンとご縁がなかった。 無論、お供物の閼伽など、『南無法界万霊』を唱えながら流すことから始めて、或いは、諸天真言や鬼神呪…

祈りの声

◎『祈りの声』―――。人は遺伝子DNAレベルで聞く。(村上和雄/分子生物学者・筑波大学名誉教授) 新客時代、私は、毎日猛烈な焦燥感と恐怖感に交互に襲われていて、こんなにも辛い体験だけは、無論生まれて初めてだった。 まず昼間だ。猛烈な動悸が続く。…

ご利益とは?

★ こんなにも(神仏に)祈っているのに…。 最初にお断りしておきたい。『こういうこと(↑)自体、そもそも間違いなのです』みたいな、説教めいた話ではない。この場合まったくする気がしない。 寧ろ、(建前に隠されてしまいがちな)『本音』を何とかして伝…

関東三十六不動霊場巡拝記~発心編第⑥~【第五番札所/金蔵寺】

★ 第五番 日吉不動尊 金蔵寺 【ご本尊】 大聖不動明王(秘仏) 【三十六童子】 無垢光童子 【ご詠歌】 ○ くもりなき 不動の鏡 あらたけく 法の光は 世々を照らさん 【開山】 ● 貞観年間(859年~877年) ● 円珍智証大師 【巡拝記】 ガイドブックの解説…

天部尊について~その3~

さて―――、生身の穢れだらけの新客が、それでも何とかして修行成満を願うとき、とりわけピンチに立たされるような場合(⇒かなり高い確率で一度はそうなる)、私は『神仏習合の信仰』を、強く思って欲しいと願っている。 ★ 『日本の神さまは、密教修行をする人…