前行

昨日（1/24）は、２月の大祭の前行だった。手替わりで計二十一座拝むのだが、そのうちの８座目と９座目の修行だった。

例年そうだが、お堂の中は冷蔵庫のようだ。午前中の日の高いうちは良いが、午後になって日が影ってきてからというもの、一気に冷気が押し寄せてきて、手も口もかじかんでしまう。

何でも昨日は各地で小雪が舞い散る一日だったとのこと。それを“特殊能力”で前広に察知した私は（笑）、今年はホッカイロを腰に貼り付け、下着を工夫し、帽子も着けて、都合四時間強を乗り切った。

不動法と龍樹菩薩法…。

不動法は時間がかかる。念誦ではひたすら集中。一方、龍樹菩薩法だが、結局２時間近く拝んでいたのだが、自分の中では３０分くらいの感覚だった。不思議だ…。『ああ、もう散念誦の段か…』となって、その散念誦の最中では、猛烈な眠気に襲われた。『こういうこともあるか』と、ひたすら唱えて唱えてとやっていて、気がついたら『あ～、もう終りか』となり、壇を下りた。

『今日は順調だったな』とか勝手なことを考えていて、フッと壁かけ時計を見上げたら、『え～、２時間も経ってる？！』。

別に居眠りしていた訳で決してない。自分の中では、一々の所作はしっかり出来た記憶があるのだから。

ともかく、先師のお墓にご挨拶を済ませ、片付けをして、お寺を辞した。