東北・太平洋沿岸地震 ～その２～

地震から一夜明け、どうにかこうにか帰宅。自坊に入って、そして、絶句した…。

 

 

写真にはないが、ダイニングにある食器類など、グシャグシャになって散乱していた。たまたま家内が高野山に所用あり、留守にしていたこともあって、どこから手をつけようか一瞬迷ったのだが、とにかく、出来るところかすぐに片付けに取りかかった。

 

言いようもない思いに包まれて遮二無二掃除した。『あ～、くそ～！』とか言いながら…。そう言いながら、扉に頭をゴツンとぶつけてハッとした。

 

どなたかに分からないが、『お前、バカ者！』と叱られたような気がした。

 

★　『キミのところはこんな程度で済んだじゃないか。有り難く思えッ！』と。

 

そうだ…、そうだった…、その通りだ。今回の地震は質も量も、桁外れのレベルなのだ。報道によれば、阪神淡路大震災の180倍、関東大震災の30倍のエネルギーが放出されたとあった。東北から関東の広い範囲で、まさに未曾有の国難とも言うべき状況。大体、マグニチュード８．８だなんて…、一体なんだ、このお化けみたいな数値は。

 

とりわけ岩手、宮城、福島の沿岸部で被災された方々は、地震によって生じた（何ということだ！）火と水の両方で攻められ、大勢の生命が奪われる事態となっているではないか。

 

自分のそれは、まったくのラッキーでしかない。帰宅がチョッと遅くなっただけだろう（？！）。まさに神仏のご加護、恩寵と言うべきものだろう。

 

明日から、この国難とも言うべき激甚の大災害によって被害を受けた人々のことを思って、自分に出来ることを精一杯頑張っていこう。

 

負けるな、日本よ！皆さん、頑張りましょう！

 

私たち日本人は、必ずやこの大苦難を乗り越えることができるはず。先祖もそうやって乗り越えてきたからこそ、私たちはここにおります。私たちならば出来ます、必ず。そう信じて疑いません。

 

『南無大日大聖不動明王』

『南無遍照金剛』

『南無神変大菩薩』

『南無聖宝尊師』

合掌