蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

愛染法~3.11/あの日から一年~

今日は愛染法を拝んで、東日本大震災犠牲者の聖霊ご供養とご回向を合せ、至心にご祈念申し上げた。
 
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愛染法の正念誦の段に至り、まさに本尊真言を念誦しようとしたその時、仁王会の祈祷札が上から落ちてきた。バタンという音。ちょうど法螺貝の手前に落ちてきたのだ…。
 
手なりの場所ゆえ、そのまま拾い上げて『ここで宜しいですか』とばかり、まるでそこにいる誰かに話しかけるようにして壇上に安置(写真の右手)。
 
フッと見ると『辛卯歳』の文字。そう、平成二十三年の二月に出仕した時の祈祷札である。
 
『忘れないで下さいね』―――。『忘れるものですか、これからもお祈りを重ねていきますから…』。
 
一瞬、そういう会話が成立したような気がした。
 
発災時間の午後二時四十六分。外では三鷹市防災無線の声とチャイムと共に黙とうの合図があり、ちょうど密壇では後鈴の段で金剛鈴を鳴らすところに差し掛かっていた…。
 
さて、愛染明王真言神道(⇒雲伝神道)において非常に重要な仏さまである。『大日如来が有為法のため趣いた』仏さまなのである。
 
それゆえ、私は今日はこの仏さまを拝んで、国土鎮守を八百万神祇に祈った。
 
ともあれ、朝は平座理趣三昧法則を、夕は祝詞と大般若理趣分祈祷を、夜は施餓鬼法…。
 
鎮魂、そして、復興。明日もまた少しでも前へ進めるよう、ともかく祈りを重ねていこうと思っている。
 
『南無金剛愛染明王
『一心祈願国土安穏』
『一心祈願東日本大震災被災地復興』
合掌