蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

聖無動直法⑮~本尊の三昧~

聖無動直法をお祈りする。
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先週の今日、海外出張から帰国。出張先はエストニアのタリンだ。ここはロシアへの内陸鉄道の入り口として特別に選定したところで…、この先は企業秘密(笑)。
 
タリンでは実は手荒い歓迎を受けた。ウォッカでの乾杯が続き…、なのだが、その先に起きたことは『頼られた』としか言いようのない出来事だった。尤もこれは行者特有の事象として一般に理解してもらうには、少し説明が要るに違いない。
 
ともあれ、そういう苦痛を行者が身に受ける瞬間というのは、そうそうあることではないけれども、わざわざ北の果てにあるバルト海の国でかような精霊に出会っていたとしたら、否、すがり付かれたとしたら、行者冥利に尽きると言うべきだろう。それにしても『凄まじかった』…。
 
加持祈祷の現場では、やはりというか『事故』が起きる。豊山の法匠/権田雷斧大僧正が記されたとおり、『本尊の三昧』を取り違えて、即ち、『病気の三昧』という落とし穴である。
 
これについて、ここでは敢えて詳説はしまい。言えることは、そのためには日ごろの精進と(ストイックな生活態度も)、宗祖大師の秘蔵記にも記されている『本尊の三昧』とは何か、ここを常に念頭に置くことだと思う。
 
そのためにこそある先師からの密法受法だと言っても過言ではないと思う。
 
『南無大日大聖不動明王四大八大諸忿怒尊』
『南無有縁無縁エストニア・タリン一切精霊増進仏果菩提』
合掌