蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18~辻井伸行

この曲のことは、浅田真央選手のソチオリンピック:フリー決勝を通じて一層広く知られるようになったのではないでしょうか。
 
それと、『のだめカンターレ』でも…。
 
さらに…、ラフマニノフの曲は日本の作曲家に大きな影響を与えているということを聞いたことがあります。
 
人によっては、『ダサい』とされるようですが、私はそういうダサい感じはとても好きです。特にロシアと多く関わる仕事になってから、ラフマニノフの曲がどうしてロシア人(タラソワ・コーチなど)に愛されるのか、何となくですが分かるような気がします。
 
暗く、重く、でも心の底の闇にあっても、希望の光を見失わない。人生の絶望の淵にあっても、心の一番深いところで決して屈しない――。そういうことをダサい感じとして言うのならば、私は喜んで引き受けるでしょう。
 
最後に。辻井君、どうも有り難うございます。30分間、じっと耳を澄ませました。演奏後、4回もカーテンコールがあったそうですね。
 
聴衆の万雷の拍手、歓声。
 
心を打つ演奏とは、まさにこういう心技一体、まさに音楽の神様が降りてきたような演奏を言うのだ――、改めてそう得心いたしました。