蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

5人に1人

昨日、いつものとおり護摩堂で支度をしていたところ、フッと目に止まったものがあった。それは『●門』という機関誌で、遷化された前の師僧F先生が編集の労をとっておられたものだった。それが、何と創刊号から無造作に積んであり、パラパラと手にとってめくって、つい見入ってしまった。

特に印象的だったのは、若かりし頃、デビューしたばかりのF先生の柴燈護摩の導師姿であり、その後ろで火●禅院大僧正が、まさにピッタリ付いて後見しておられた写真であった。さらには、護摩加行の中日、或いは結願の日には、修行者と一緒に護摩を修行することを常としておられた写真もあった。

副住職のYさんに聞いたら、『信徒さんで持ってこられた方があり、そろそろ処分するつもり』との話で、他にも重要な記事(私にとっては特に(*))があるため、まとめて20冊近くほどになるが、全部を貰い受けてきた次第だ。

(*)これらの記事については非常に重要な示唆を含むものがあり、こらから先、折に触れてコメントとしたい。

私がそのF先生と出遭ってから、およそ3年後には遷化されてしまった。それゆえ、先輩の先達師が経験されたことをよく知らない世代で、『少しも寂しい気持ちがなかった』と言えばウソになる。『不動護摩供にまで到達するのは5人に1人だ』と初期の記事にもあったが、逆にいえば、それを目にした瞬間、そこまで到達した弟子の成長をF先生が、我が事のように喜んでおられる気持ちが伝わってきたような気がした。

◆ F先生『何だよ、キミなんか完全なダークホースだったもんな…』

◆ ワタクシ『それって、走れコータロー?。ちょっと古いか、ハルウララって意味ですか?』

◆ F先生『デエヘへ(**)、どうでも良いじゃねえかよ、でも、頑張ったな』

(**)F先生は、実際にこういう笑い方をするのだ。(為念)

という声が聞こえてきて、一瞬のうちに会話が成立したような気がした。そのタイミングと言い、きっとあの世から応援してくれていると、行者世界の直感で確信した。

★ F先生、ワタクシ、頑張りますので応援ヨロシクおねがします!(笑)