海国兵談(その3)
『暴力装置』…か。
暴力装置という用語には、二つの側面があるそうだ。
もう一つはドイツの歴史学者マックス・ウェーバーが説いたとされる、国家権力が本質的に備えるべき、統制されたシステムとしてのそれ。
我が国の現官房長官は、マックス・ウェーバーを尊敬しているらしい。そこまでは良い。但し、後者のつもりで発言して、思わず前者のそれを、自らの本音として暴露してしまった。バカ者め。
これが彼の本質であろう。もう誤魔化すことはできない。
なぜならば、この国の政府は、自国民の安全をを本気で守る気がないと直感させるに足る発言をしたからである。
大体、誰がこういう保身第一の上官の言うことを聞くものか。ギリギリの状況で身命を賭すことがあろうや。