蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

七星如意輪法~開白座

七星如意輪法を開白。

大阿さまより「先ずは本尊さまのお姿をよく観じることが大切」と教えて頂きましたので、先に聖如意輪法を修法していました。私の次第書は、それゆえにかなり細かいメモ書きを注記しております…。

 

「七星如意輪法」という秘密行法の次第書を書写する過程では、伝授道場にて公開された「七星如意輪曼荼羅」が常に念頭にありました。

実は、その曼荼羅については「祈りと現世利益の仏たち~別尊曼荼羅の世界」(小峰彌彦/小峰智行、春秋社:2017年)で目にしていたのですが、今回の伝授のために準備された曼荼羅図を目前にして、真っ先に「真っ赤な(紅蓮の)」北斗七星諸尊のお姿に目が釘付けになりました。

何故かと言うと、その本のなかで紹介されている絵図では、そのお姿は「菩薩形」ですが、今回の絵図では「怒髪天」だったからです。しかもよく見ると「えっ、目も吊り上がっているよ!」と、心中で小さく叫んでしまいました(笑)。

 

今回の伝授にあっては、率直に(英語で申し訳ないのですが)「センシティブ sensitive」、否、「タッチ― touchy」と言うべき内容を含んでいると思っております。僭越ながら、受法する以上、それぐらいの強いメッセージ性を感じなくてはいけないし、受者は自坊に帰山した後、熱意をもって修法する必要があるのではないか、そのように感じた次第です。

 

因みに、別段意識していなかったのですが、開白にあたる今日の一座は宿曜の「柳宿」に当たっております。「剛猛」「断決」の為にする日取りとしては、この秘密行法の期するところに完璧に合致しているのではないかと思います。冥界のお手配による深秘の巡り合わせなのだと、一人考えております。

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『南無七星如意輪観自在尊』

『南無遍照金剛』

合掌