蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

七星如意輪法~第五座

七星如意輪法を修法。

今日も柳宿でした。修法時間も(特別に意識していませんが)日中となり、「そういう事」なのだと思っています。

月曜日(10/14)は恒例の柴灯火護摩火生三昧/火渡り修行でした。台風19号が通過した12日~13日の翌日でしたが、関東から信越そして東北の広範囲に渡る(100年に1回とされる)甚大な被害を目の当たりにした直後の修行でした。

首都圏では多摩川が決壊して、世田谷区や川崎市が浸水被害を受けてしまい、大規模な計画運休もあって大混乱でした。せめてもの救いが土日だったということなのでしょうか…。

今回の火渡り修行中、行者の一人Iさんが火床のすぐ横で転倒してケガをしました。任されていた「火渡りの証」という、小さなお札とお金を入れた籠をぶちまけしてしまいました。しかも雨降りの中、泥だらけになった火渡り道場に…。Iさんは顔が腫れたまま修行後の反省会に出席したものの、ショックで呆然としたままで、もう気の毒なくらい、ひたすら言葉を失っていました。

師匠から「傷口に塩をすり込むつもりはないけど、これで2回目だ。3回目はないからね。仏の顔も三度だよ。今度やったら命はない、それくらいの覚悟だよ」と。要は「衣帯を付けたら周りは『プロフェッショナル』と見るのだから、甘えは許されないんだよ、しっかりしなくちゃダメだよ」という愛のムチなのでしょう。

かく言う私も、このお寺で骨折していますが、それには相応の意味があることを後になって思い知りました。私は(勝手に)この柴灯火護摩の作法を戦後創案された、先代火生禅院S法印の『愛のスパルタ教育(?!)に違いない』、ひたすら確信しています。とにかく、こと修行については物凄く厳しい。無論、お会いしたこともありませんが、加行の護摩は火生禅院大僧正のお位牌を前にして修していたくらいですから、きっと見守っていて下さるんだろうなと。そうやって見ていてくれるのだからこそ「この自分でも人さまのための祈りが叶うような修行が出来る」、そう信じています。

ともあれ 冒頭で述べた通り、この七星如意輪法を修行して臨んだ今年の火渡り修行でした。一週間経ってアレコレ振り返ってみると、何とか無魔成満できたのですから、やはり特別なんだな、いろんな意味でも、ひたすらそういう気持ちです。

「南無遍照金剛」

「南無神変大菩薩

「南無聖宝尊師」

合掌

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