蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

聖如意輪法~結願座

聖如意輪法を修法。この一座にて結願となる。

東京都の新型コロナウイルス新規感染者数は今日付けで2268人となり、3日間連続の2000人超えとなった。

英国ロンドンでは「重大インシデント」が宣言されたとあった。この宣言は他国からの侵略などがあった場合を想定しているもので、これが宣言されることは尋常ならざる事態が発生していることを意味する。記事によると「新型コロナウイルス変異株の猛烈な感染力による人々への影響が、もはや『制御不能』になった」とのことだ。

日本では1/08(金)から一都三県で緊急事態宣言が発出された。関西三府県では週明けを目途に緊急事態宣言の発出を政府に要請したとの由。ロンドンのように「制御不能」とならないよう、何としても感染の抑制を達成するしかない状況だ。

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如意輪観自在菩薩の如意宝珠の功徳力――、新型コロナウイルスが全国にまん延するなか、私自身は経済的な打撃を少しでも緩和させられないか、そのような考えで修行して来ました。そんな中、70兆円にも及ぶ大規模の政府予算が成立しました。自分の中では「きっと如意輪さまのお陰だ…」。私自身は「如意輪さまが『社会にとって今必要なこと』として市井の一行者の思いを聞き届けて下さったのだ」。自分勝手にそう思いながら、本日の結願座の一座にて御礼を申し上げました。

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現行の緊急事態宣言の体制下では、何らの法的な裏付けをもつ強制条項も整備されていません。従って、詰まるところ新型コロナウイルスに係る経済対策発動の大義名分としての役割しか果たせない――、このような厳しい現実があります。

ですが、総額70兆円規模の予算執行できる目途が立ったこと自体は「僥倖」と捉えています。政府と自治体にとって、コロナ対策のために使えるお金が足りなければ、その分だけ悲惨な現実を人々に強いることになります。とにかく「お金」がなければ、話にならないのです。それが「少しでも緩和できるチャンスが出てきた」という意味は大きいと思います。「弾を込める作業」が完了したら、後はそれを執行するだけです。

因みに「使い残した予備費」が現在5兆円ほど残っています。これは20年度1~3月の期間内で、もともと執行予定していた1次と2次補正予算のおける予備費の使い残しです。5兆円はGDPの4%分に当たりますから、一つの分野に限定して使うのは逆に大変な金額です。

重要なのは予備費が「用途自由」だということです。速やかに各自治体を通じて、寒空の下、すでに路頭に迷っている方がたの窮状のため、飲食業の休業補償+割り増し金への支出、医療機関に対する強力なサポートのため等々、必要とされる複数分野に機動的な予算執行が実施されるよう願っています。

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「南無大聖如意輪観自在尊」

「南無大師遍照金剛」

合掌