蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

人生相談

最近、同僚から相談を受ける事が多くなったような気がする。職場、それも社長との会食の場で自身の素性を『カミング・アウト』した時から、それは始まったのだが(苦笑)、今まで『それ』を遠巻きに見ていた人たちの中で、ひょんなことから会話を交わす機会が複数回生じたこともあり、そうなったようだ。

要は、『実は…、あの~』みたいなことを、開口一番、言われるということである。

この世界では『占術』を用いる。行者たらんと欲する者は、最低限の嗜みとして護持するのだ。これにはかなり合理的な理由がある。初対面の人の話を聞くに当たっては、ある程度の『プロファイル』が出来ないと、トンチンカンな会話になってしまう恐れがあるからだ。無論、ここで言っているのはプロ仕様の占法であって、一般書店の棚に並ぶアマチュア仕様のもの(=当たり障りのない内容)ではないことを、予めお断りしておく。そういう高度の占法を駆使しつつ(⇒しかるべき明師の伝授を受けるべし!)、己の直感(霊感?)を心静かに手繰ることをする。

その時、単純にダイアログを楽しむことはあり得ない。当たり前のことである。ある意味、真剣勝負の会話だ。『こうしなさい』or『こうしてはいけない』的な指図が、局面によって要請されるのは言うまでもない。

自分がどれくらい精進/研鑽を積んだか問われる局面だが、現段階での己のもてる能力を良くわきまえた上で、出来る限りの誠実な応答をしていくしかない。

今朝など、職場のメールにかつての同僚からの相談事が入っていた。自宅の見取り図が添付され、本人と奥さまの誕生日までもが記入され、正直ギョッとした。『今度、いつものメンバーを呼んで、もんじゃの企画しますので!』みたいなメッセージもあった(笑)。

ともあれ、皆、真剣に生きてるんだなと、仕事モードをスタートさせたばかりの自分自身を納得させた。寧ろ、己の人生勉強をさせて頂くつもりで答えていこう。そんなことを考えた次第で御座います。