金剛童子法~木曽御嶽山のこと~
金剛童子法の道場観に関連して思い出すことは、その昔、比叡山の鬼行者と呼ばれた箱崎文応師が、木曽御嶽山に至る大回峰行に際して、最後の木曽御嶽山にて金剛童子を目前で拝したという逸話である。
御嶽山登拝の途上、まさに雷電を伴って出現された金剛童子…。箱崎師はその瞬間、恍惚となった―――、そのようにお聞きする。
実は家内の祖母は、先年になるが、101歳にて大往生を遂げた。その祖母がまだ10代の頃、年の離れた兄に連れられて、木曽御嶽山に登ったそうだ。私はそれを亡くなる数年前、間近にお聞きした。
『“(木曽)福島”から登ったの。かすりの着物を着てね、お兄さんに連れられて登ったの。そしたら、まわりの皆さんがビックリして、お嬢ちゃん、大丈夫かい、えらいねって。かすりの着物だものね。』
お会いした日、ほとんど寝たきりだった家内の祖母だったが、なぜか私の顔を見るなり合掌して、『その節は大変にお世話になりました』と言った。
家内をはじめ、周囲もビックリというか、半ば呆れて、『おばあちゃん、何言ってるの?!、もお~』
そうだ、どうしたのかな…、でも…。
いつになるかは分からないが、木曽御岳山に登拝する日は、さほど遠い未来ではないような気がする。
『修行満足、講中安全、家内安全、悪心調伏、乃至法界平等利益』
合掌
御嶽山登拝の途上、まさに雷電を伴って出現された金剛童子…。箱崎師はその瞬間、恍惚となった―――、そのようにお聞きする。
実は家内の祖母は、先年になるが、101歳にて大往生を遂げた。その祖母がまだ10代の頃、年の離れた兄に連れられて、木曽御嶽山に登ったそうだ。私はそれを亡くなる数年前、間近にお聞きした。
『“(木曽)福島”から登ったの。かすりの着物を着てね、お兄さんに連れられて登ったの。そしたら、まわりの皆さんがビックリして、お嬢ちゃん、大丈夫かい、えらいねって。かすりの着物だものね。』
お会いした日、ほとんど寝たきりだった家内の祖母だったが、なぜか私の顔を見るなり合掌して、『その節は大変にお世話になりました』と言った。
家内をはじめ、周囲もビックリというか、半ば呆れて、『おばあちゃん、何言ってるの?!、もお~』
そうだ、どうしたのかな…、でも…。
いつになるかは分からないが、木曽御岳山に登拝する日は、さほど遠い未来ではないような気がする。
『修行満足、講中安全、家内安全、悪心調伏、乃至法界平等利益』
合掌