千手法～デフレ・スパイラル～
『我れ若し火湯に向かはば、火湯自ずから消滅せよ』
＋＋＋ 千手千眼観世音菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼経 ＋＋＋
昨日、都内某所で話し合いをした。身内の経営する会社の業績が思わしくなく、兄弟姉妹が一堂に会し、その対策も兼ねて集まったのだった。
巷では、『デフレ・スパイラル』と呼ばれる経済環境が進行している。
より安価なものを求める消費者。それに追随する企業。その一方で、その値下げ競争に耐えられなくなった企業が発生。企業業績は強く圧迫される。
やがて総利益を落とした企業から、従業員の給料は減額が始まり、やがてリストラ（⇒整理解雇）が加速を始め、雇用情勢は急速に悪化。町には失業者が溢れ、より過激な安価を求める消費行動が加速。ついには、経済情勢全体が深い暗闇に沈んでしまう『死のスパイラル』を指す。
こういう時、自分として何ができるか―――。
そう、『知恵を振り絞りつつ、迅速に行動に移す』しかない。『ギリギリまで考えて、そしてまた考え抜いて、心臓が飛び出すんじゃないかというくらいの強いプレッシャーを受ける中で、アイディアをひねり出しては、状況を一発逆転させたことが何度もあったろう』と…。心の中で、そんなことを何度も繰り返す自分がいた。
“加持祈祷”の恩寵は、そういう時にきっと助けてくれる。“アイディア”を囁いてくれる。
『天は自ら助ける人を助け給う』のだと、強く信じて、『どうか間違いのない選択がピンポイントで決まりますように』。自分だけでなく、今この瞬間にそれを欲している人のため、『千の手、千の眼を具えた聖者』に、ただひたすら祈り上げた。
『南無千手千眼観自在菩薩』
合掌
