蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

激励の教え

お大師さまの教えを平たく言ったら、詰まるところ何か…。こんな設問は相当に愚問の類なのかもしれない…。
 
しかしながら―――、百人の行者がいたら、百人の行者それぞれにそれぞれのお大師様への思いがあって当然なのであるから、この設問を自らのテーマとして心中深くに抱き、そして、黙々と歩き続ける…。そういう行者の存在は、却って肯定されるべきことに違いない。
 
ところで私の場合の“テーマ”なのだが、『励ます』がキーワードになっていることに、最近になって(ようやく)ハッキリと気が付いた。
 
なるほど色々考えてみて、やはりそれが一番しっくりくるし、振り返ってみて祈りの実践に向かう自らの行動すべてに、常にこの『励ます』があった。
 
秘密行法の教えの末席に連なる者として、これからもそれを思って、そう、自分がそうだった時のように、失意の人あれば励ますことを忘れないように…。
 
どんな時も希望の光を失うことがないよう、至心に祈って差し上げること。そうすることが自分のテーマなのであり、そして、死ぬまで負ったミッションなのだと思っている。
 
『南無遍照金剛』
合掌