蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

十一面法~補闕座

十一面法を修法。結願をして後、常の通り補闕座を一座。

東京都は今週末の外出自粛を要請した。一昨日の小池東京都知事感染症の専門家と同席しての会見で明らかにした通り、私たち東京都民だけでなく、関東一都六県の人々が、新型コロナウイルスの爆発的感染の入り口に立たされているからだ。

桜の開花発表があった3/15(日)付近で、「コロナ疲れ」から結構な人出のあったことによって、感染者数が一気に40人台に加速した可能性が取り沙汰されているが、私は東京都民の一人としての皮膚感覚もあり、まったく同感だ。

一方、先週末3/20(金)~3/22(日)の三連休にもっと多くの人が出てしまったことで、明日以降は、感染症医療の関係者が最も危惧する状況「爆発的感染拡大/オーバーシュート」に至る可能性が十分にあり得るというストーリーが、極めて現実味を帯びてきた。まさに「緊急事態宣言」⇒「首都封鎖」という最悪シナリオを垣間見る局面が、間近に迫っているということだ。

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因みに関東の地においては、天長の砌、お大師さまが関東を巡錫された際、疫病に苦しむ村人のため、自ら十一面観自在菩薩を彫刻。疫病退散のため21日間の護摩を修してご祈願。結願の日、そこには清らかな水が湧くと同時に、たちどころに疫病が治まったと。(西新井大師HPより)

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弘法大師修法図(葛飾北斎

往昔のお大師さまの偉業に比ぶべきものではないことは重々承知の上で、せめて十一面尊のご誓願「除疫病」を、今、世界中の人の目の前で日日拡大しつつある「未曽有の大災害」に苦しむ方たち、さらには、それに不眠不休で立ち向かっている方たち、この自分自身も含め、何らか支えることのできるチャンスを一刻も早くつかめるよう、本日の補闕一座にて至心に回向祈願を致しました。

「南無十一面観自在菩薩」

「南無金剛赤精雨宝童子

「南無遍照金剛」

合掌