大威徳明王法～開白座

大威徳明王法の開白座を修法。

現下の情勢を考えて予定よりも早めることにした。

お聞きするところでは、ウイルスと細菌の違いは「モノ」と「生物」の違いだそうだ。ウイルスと言うのはＤＮＡ遺伝子の塊で、人間にとって有害なＤＮＡ情報を操作する機能をもつモノだというのだ。ということは、退治するには「殺すのではなく」「破壊する」と言うべきだと。

プロレスの故橋本真也選手ではないが、「破壊王」という意味では、大威徳明王さまの来歴を知れば、自ずと得心できるような気がする。「焔曼徳迦」即ち「ヤマーンタカ」とあるうち、

・「ヤマ」とは「閻魔」⇒「死者の王」

・「アーンタカ」⇒「終焉をもたらす者」

が古代インドでの意味付けだったが、中国とチベットに大乗仏教として伝播した後、「ヤマ『閻魔』の制服者」に転じたというのである。（祈りと現世利益の仏たち　別尊曼荼羅の世界：春秋社　2017）

今回、この秘密行法の修法には、告白すると、少し躊躇するところがあった。しかしながら、目下の所、日本で最悪レベルの「汚染地域？！」（＊）の東京にいる者として（苦笑）、「今やらなくてどうする！？」との思いが勝って、本日の開白座を修行させて頂いた次第です。 

（＊）Ｎ県にいる義姉が家内に電話で「今、地方から東京に行く人なんか誰もいないしい～、そもそも地方では東京って今、“汚染地”扱いされてるの知ってる？」と話した由。「私の知り合いなんだけど、東北Ｉ県って感染者ゼロ人なんだけど、息子が4月から東京の大学に行くお母さんなんか、まるで戦地に息子を送り出すみたいな悲壮感で、もう涙目になっているのよ」とか…。★まあ、「知らぬは東京の人ばかり」ということです（笑）。

追記

この行法においては伝授会当日の最後の質疑応答で、大阿さまがぽろっと言われた「Ｎ田大僧正の…○△君、この行法をしたらね…」をヒントにして、少し工夫した個所があります。これについては、いつか機会のある時にお話しできればと思っています、今はそんなこと言っている場合ではないのでご容赦下さい…。

「南無大聖焔曼徳迦威怒王」

「南無遍照金剛」

合掌