息災と増益
今の段階は医療崩壊を阻止すべく、息災祈願にウエイトを置いてやるべきだと思いますが、これからは、同時進行で増益祈願のウエイトを少しずつ上げていく必要があると思っています。
新型コロナウイルスの負の影響、とりわけ経済的な側面から見た場合、想像以上に深刻です。先ごろ国際通貨基金IMFは、2020年の経済予測を発表しました。それによると1929年の世界大恐慌以来、つまりは、世界経済に対して、2007年のリーマンショックをはるかに上回る大打撃が予想される、そういう報告を行いました。
リーマンショック時の経済成長率GDPは、世界全体の平均で(それでも)▲1%ちょい減くらいだったが、今回は▲3%減になる可能性大とのことです。「何だ、そんな程度か」と思う人がいたら、その考えは甘いです。何故ならば、先進国のプラス成長が世界全体のGDPを牽引しているのが実情で、大多数の「小国」ではプラス成長など夢のまた夢みたいなところがほとんどだからです。
即ち、上記のような▲3%減となる場合は、日本だったら▲6%くらい落ちると言う事なので、ハッキリ言うと「節約耐乏の生活」が待っているという事です。そんな生活には、今の日本人が耐えられるか、戦時中を知る方々ならまだしも…、そういうことになります。
実際、そんな状況が半年以上も続いたら、企業はもちません。ましてや中小零細企業においておや、もはや言うまでもありません。
極論すれば、「経済成長率を無視して感染者数/死亡者数を減らす」vs.「感染者数/死亡者数の増加と言う犠牲を強いても経済成長を維持する」の二択があり、その両立を図る(?!)という、「離れ技」とでも言うべき、非常に難しいかじ取りを、私たちは早晩選択しなくてはならないと思います。
こうなってくると、人智を超えたところでのサポートがなくては、多分もたない――、そう思います。少なくとも、この私はそうです。