聖如意輪法~第十七座
聖如意輪を修法。
東京都の新型コロナウイルス新規感染者数が一昨日12/16(水)時点で過去最多の822人となった。今日12/19(土)では736人とのことだ。重症者数も60人台で推移しており、下げ止まる兆候は見えない。東京都は警戒レベルを最高度の「4」に引き上げて、都民に対して強い調子で警戒を呼び掛けている。
ところで会社のロシア駐在のS君がコロナに感染したことが分かった。一昨日の彼とのメールでは「具合が悪くて午前中に病院に寄って来たんです」とあり、昨日は「熱が出て休んでいる」との話を後輩経由で聞いていた。「いよいよ来たな」という感じで身構えているところだ。
いずれにしろ「S君、お大事に」――、こればっかりは誰のせいでもなくて「明日は我が身だ」と、東京の仲間は誰もが肝に銘じている。
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江戸時代中期、真言宗の碩学/慈雲飲光尊者はその修行僧時代に如意輪法を修行されたとあります。修行の結果、ご自身の人生の有り様を根底から覆すほどの、まさに強烈な感銘を受けた、そのようにお聞きしました。
ところで、慈雲尊者はサンスクリット梵語の辞書を世界で初めて編集された方です。その一方で雲伝神道を創始されて、真言密教でなければ「神道の赤心」を知ることは出来ないと主張されました。この背景には、当時勢いを増していた、平田篤胤を中心とする復古神道に対抗する必要性に迫られていたことがあったようです。
個人的には「真言密教による神祇への祈りの大切さ」を唱えられた点で、儒学だけでなく、復古神道には「そもそも祈りという実践が欠けている」ということを暗に批判されたのではないかとすら感じています。故宮坂宥勝大僧正的に表現すれば「理論ロゴス」ではなく「情念パトス」なのだと。
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「南無大聖如意輪観自在尊」
「南無大師遍照金剛」
合掌