蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

孔雀経法~第三座

孔雀経法を修法。

非常事態宣言が発出され半月が経過した。若干勢いが抑えられてきたのではないかと思いたいところだが、今日も東京都の新規感染者数1070人が先ほど発表されたばかりだ。恐らく2月も緊急事態宣言は(少なくとも)東京都では継続されるだろうし、或いは、今はまだ発出されていない他の道府県のどこかで新たに発出されるのではないか、そのように感じている。

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唐突ながら、「孔雀経法を修行した時の感覚は法華経法のそれにとても似ているんだなあ」、そのように感じ始めています。無論、これはあくまで私見の域を出るものではありませんが、特にそう感じる一つに、お唱えする真言で共通するものが二つほどあることです。それに加えて「孔雀経偈(天龍八部讃)」をお唱えすれば、その感はさらに強まるような気がします。実際、どれもが「一切諸尊聖衆」による釈尊の教えに対する讃嘆供養の篤い思いを乗せたものだから。お釈迦さまの聖教に触れて歓喜する諸精霊のなせる業なのか――。ともあれ、修法を重ねて参ります。

以下は迦葉三兄弟の長兄たる優楼頻螺・迦葉(うるびんら・かしょう(ウルヴェーラ・カッサパ)Uruvela-Kassapa)の詩であります。そう、ヴェーダ聖典の火の神を祭祀する事火外道の師だった人です。釈尊の大神通力を目の当たりにして、弟子信者と共に釈尊教団に帰依した方です。

ご参考まで

【Quote】

ウルヴェーラ・カッサパ長老の詩

375 名声あるゴータマの驚異的なはたらきを見て、わたしは嫉妬と傲慢に欺かれて、最初のうちは、かれにひれ伏すことをしなかった。
376 わたしの意向を知って、人間たちの御者(ブッダ)は、わたしを促した。そこで、わたしには、不思議な、身の毛もよだつ感激が起こった。
377 以前にはわたしは結髪行者であったが、そのときのわたしの神通力は僅かのものであった。(釈尊に会った)そのときに、わたしはそれを捨て去って、勝利者ブッダ)の教えにおいて出家した。
378 以前には、祭祀を行うことに満足し、欲望の領域に心が乱されていたが、のちには、欲情と嫌悪と迷妄とを根こそぎにした。
379 わたしは前世の状態を知っている。わたしのすぐれた眼(天眼)は清められた。神通力をそなえ、他人の心を知るものであり、すぐれた聴力(天耳)を獲得した。
380 わたしが在家の生活から脱して出家したその目的である(あらゆる束縛の消滅)を、ついにわたしは達成した。

【Unquote】

「電気仕掛けの胎蔵曼荼羅を描いてみるぶろぐ」より引用

 

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「南無三世仏母大孔雀明王

「南無大師遍照金剛」

合掌