蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

孔雀経法~第二座

孔雀経法を修法。

新型コロナウイルスのワクチン接種は2月下旬とのことだ。それをさらに早めるべき(⇒今すぐにでも)というプランが提唱されている。この接種を前倒して医療従事者(但し希望者のみ)に先行接種するアイディアは、政府発表でも言われていることだが、そのスケジュール(2月下旬)をさらに早めて「今すぐにでも」という内容のようだ。

ワクチン接種で最も懸念される個所はアナフィラキシーショックに代表される副反応だ。今回のワクチンは二回打つようだ。例えば、mRNAワクチンの場合は「一回目はそうでもないが、二回目は結構だるかったり、注射した個所が痛くなった」という在カナダの日本人医師のインタビューが放送されていて、結構参考になった。個人的には「その程度だったらかなり大丈夫じゃないのかな」とさえ感じた。

このプランは「医療従事者は病院内で勤務しているのだから、仮に何らかの副反応があったとしても、高確率で即応できる」という前提での説明がある。これだけ聞くと「何だか人体実験みたいだな…」と感じたりする向きもあると思うが、それはきっと「平時の考え方」に違いない。

今は「有事」なので「一刻も早いワクチン接種に係る実務運営の知見を確保しなくてはならない」という、まさに待ったなしのリクエストが社会全体にあることを忘れてはいけないのではないか、そのように感じる。

また医療従事者へのワクチン接種を先行させるなかで、ワクチンの輸送/保管というロジスティクス支援という「肝となるノウハウ」も確立されていくことが期待できるだろう。「実務運営の知見」がないなかで、いくらワクチン、ワクチンと連呼したところで、実効性がまるで見えない状況を継続させれば、まさに「最悪のシナリオ≒白昼夢」だ。

「希望する医療従事者に今すぐのワクチン接種」というアイディアについては、「崩壊寸前の医療現場の士気を鼓舞するポテンシャルがあるのではないか」との説明もあった。「志だけではどうしようもない状態」とは、何も医療現場だけではなく、私たちの普通の生活周辺でもしばしば経験することだ。不肖私も、そのような過酷な環境に追い込まれた経験が曲がりなりにもあるから、「今すぐワクチン接種」というアイディアのもつポテンシャルに対しては共感もするし、さらに進んで賛同したいと考えている。

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修験聖典(修験聖典編纂会編:昭和2年)には孔雀経法に関するページがあります。私如きが言うを待たず、ご存知の方はよくご存知だと思います。今回、そのページを改めて読み直しました。率直に「伝授を受けなかったら“暗号”のままだった」とつくづく感じた次第です。以前も目にした幾つかの個所とはまさに口伝の個所でありますが、「伝授」という大事を経ることで「光を放つ」ということを痛感しました。表現は難しいのですが、そこを強いて言うならば「授けて頂くという作業を通じて、一つの大きな体系を自心の中に確立するよう努めることが非常に大切だ」と。

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「南無三世仏母大孔雀明王
「南無大師遍照金剛」

合掌