地蔵菩薩法～第五座

地蔵菩薩法を修法。

「身辺の異変」を感じる時、頼られてるんだなと…。私の場合、それは怪我だったりすることが多くあり、そういう時にはいつも思い出すことがあります。

「力のある行法をしているから"障碍"が起きるんですよ。だからこそなんです。行者はそれを乗り越えていかなければダメなんです！」

今から２０年近く前、右も左も分からない新客だった自分なのに、その先生が電話口で熱い口調で語られた言葉、まさに叱咤激励して下さった言葉が、今でも耳の底に残っています。それ以来、都度都度起こる障碍の原因だったり、その対処法だったり、色々と考えては、試行錯誤を繰り返しながらやってきました。

無論、自分のできる範囲などたかが知れています。ご連絡いただいた伝授会にはスケジュールをやり繰りしながら参加し続けました。爾来、そこで授かった数々の秘密行法と教えは、今では貴重な財産となって、世のため人のための活動が、曲がりなりにも出来るようになっています。

本日の一座では、有縁の方々の常の息災祈願もあるのですが、同時に「今回、私を頼って来たであろう」亡魂の増進仏果菩提を地蔵菩薩に懇請致しました。お地蔵さまに然るべき場所に導いてもらえたに違いない――、後供養の段階に至って曇り空から一転、差し込んで来た日の光を見て、心静かに確信した次第です。ずっと苦悶を浮かべていた顔から、本来の笑顔を取り戻してもらえたのだと…。

「南無六道能化地蔵大菩薩」

「南無大師遍照金剛」

合掌