蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

「怨霊になった天皇」の再掲(ご参考)

4年前の投稿です。ご参考まで
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『怨霊』という言葉を報道で目にしました。
フッと『怨霊になった天皇』(竹田恒泰著:小学館2011)を思い出して、もう一度読み直しています。
この本に登場される崇徳天皇さまは、勤務先の部署でお祀りしている金刀比羅さまのご祭神のお一人でもあられるのですが、世間ではその事実はあまり知られていないようです。
天皇家を末代にまで呪詛せんとし、死後、怨霊⇒大天狗となったところを、かつては北面の武士としてお仕えするも出家し、今は仏者となった西行法師から、まさに決死の諫言を受けられるシーンには息をのみます。
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現在、法華法を結願に向けて修法を続けております。法華法はこの時代に盛んに修法されていたようです。後白河法皇平清盛らが法華法の大会を執行したことが藤原定家によって記された明月記にあります。
当然、崇徳さまがこれをご存じない筈がなく、恐らくはご自身も法華経の読経などをして信仰を深めておられたのだろうと想像しています。
そんなことをつらつらと思い、一方で『怨霊』という言葉が頭から離れず、崇徳さまのそれと重なりそうになると、強く否定している自分がいました。
いつものように法華法を修法し、後拝みのつもりでデジカメで写真を撮りました。
実はこの写真を出そうとしたのですが、何度PC操作してもアップロードできず、日を変えて再挑戦したのですが、やはりダメでした。
どうしてかな?と思って、写真をよく見直してみて驚きました。これは公開するには憚られると率直に感じた次第です。
窓のカーテンから差し込む光はまるで『人型』となって、大きく袖を広げて、何かに対して立ち塞がっている感じ。それと座布団の上には誰かの顔。
とっさに崇徳天皇さまのことが脳裏をよぎって、伏し拝みました。何だかよく分かりませんが、涙がこぼれそうでした。きっと守って下さったのだ、そう、怨霊から…、独りそう思って改めて伏し拝んでいます。合掌