聖無動直法
聖無動直法を、漸く…修す（汗）。
このお次第は、昨年（平成24年1月21日）、日光修験のＩ先生から伝法して頂いた修験秘法である。昨年1年間はロシア出張が連続して時間が思い通りにならず、結果的に次第書の書写すらままならず、内心忸怩たる思いで一杯の年だった。
この行法の奥書には弘法大師直伝とあり、当山派の行者はとても大事に受け止めることになろう。２１日という日の伝授であったこと、そしてこの秘密行法を通じて不動信仰を一層深めることと相まって、極めて重要事になるに違いない、という意味である。
拝んでみて、率直に先師の行法に対する思いや、創意工夫のエッセンスがギュッと詰まっている感じがした。特に願文に込められたであろう、いつくかの表現は（誠に僭越であるが）非常に印象深いものがある。祈願の何たるかを思い知らせるものがある――、そう言って過言ではない。
これから先、折に触れては拝むべき秘密行法であることだけは間違いない。そういう修験行法に結縁させて頂いたことに対して、Ｉ先生の伝授は誠に有り難いことだと感じ、今は感謝の気持ちで一杯だ。
『南無大日大聖不動明王』
『南無遍照金剛』
合掌
