大威徳明王法~第十九座
大威徳明王法を修法。
新型コロナウイルスは行くところまで行くだろう。
【Quote】
「東京都は、このまま何の対策もとらなければ、8月末には1日あたりの新規感染者数は3,000人を超える」
「東京都が何も対策をしなかった場合、9月初旬の1日あたりの新規感染者数は、東京都だけで17,700人超えになる」
(国立政策研究大学院大学 土屋隆教授)
【Unquote】
それなのに何でご祈祷を続けるのか、何か効果があるのか。そのような質問はあって当然だ。修法している自分自身が、それを誰よりも痛感しているから、十分に理解できる。
それで、言えることは「祈ることを諦めない」だ。ここが揺らいでしまったが最後、他箇所から崩れていくからだ。実際、歴代の先師は今以上の危機を何度もくぐってこられているが、絶対に「祈ることを諦めなかった」。
先代の師匠は昭和20年3月の東京大空襲の際、危難に遭遇した時の秘口伝に従って、本尊不動明王の首を切り落として懐中に抱え、火焔の燃え盛る中、東京湾に飛び込んで難を逃れた。一命をとりとめて後、その不動明王の胴体を修復してつなげ、戦後の混乱期を本尊不動明王への熱誠の祈りをもって、まさに抜苦与楽を旨に、名もなき随喜の人々共に生き抜いた。
困難に遭遇する中でやるべきことをキッチリやっていく――、そのための勇気、前へ進むための力は、祈りの中からしか生まれない。これこそが、後進の私たちが学習するべき教訓だ。
そう――、だから「祈ることを諦めない」。
「南無大聖焰曼徳迦威怒王」
「南無遍照金剛」
合掌