蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

聖如意輪法~第七座

聖如意輪法を修法。

先に新型コロナウイルスの最新状況から。

① トランプ米国大統領:罹患後、陸軍病院に入院。高熱がありレムデシビルを投与。

② フランス・パリ:週明けロックダウン(都市封鎖)の可能性大。

③ スペイン・マドリード:ロックダウン開始。

④ 東京:本日207人新規感染者。感染者数は下げ止まり。

★ 重症者・死亡者はほぼ横ばいで推移。この半年間で医療体制が大きく進歩したことが奏功。

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昨日(10/02(金))、注文していた如法衣と褊衫・袴が届きました。思うところがあり、この先はこれを着用して原則修法していくつもりです。

私は醍醐寺教師でありますが、教師は教師でも「修験道教師の資格を頂戴している者」です。

その醍醐寺では歴史的に三宝院門跡が当山派修験道を管轄してきた経緯があります。恵印灌頂とその加行作法(礼拝/諸作法+七壇法+不動護摩/神供)を成満して後、滅罪・覚悟・伝法の三種灌頂に入壇することが許されます。

先代の師匠、現師匠ともに恵印灌頂に入壇していることから、当然強い思い入れがあります。実際、先代師匠と現師匠は(兄弟です)若き日に服部如実大僧正に掛け合った人たちですから、なおさらです。私はその機縁に巡り合ってから都合7年間、仕事の合間・隙間をやり繰りしながら修行させて頂きました。必死でやりました。

伝法灌頂を授かって現師匠のもとに奉告しに上がった時、ポツリと「よくやったな、嬉しいよ、ご加護があったんだ」と言ってもらったことは、昨日のことのように思い出します。滅多に褒めたりしない師匠ですので、本当に感動しました。

まあまあ、そのようないきさつがありまして、修法壇では常に修験装束(生平麻の掛衣+袴+兜巾+摩紫金袈裟)で通していました。如法衣&褊衫・袴など、伝授会の時以外では、この自分には一生ご縁などないのだ、そう思っていたのです。本当です。

転機は、昨年11月に(37年ぶりと聞いています)開壇された「野澤三十六箇流惣許可灌頂」に入壇が叶ったことでした。端的に言うと「真言宗諸流の秘密行法を修行をして宜しい」という許可です。

ところが「そうなんだろうけど…」という気持ちで(それでもずっと)逡巡していまして、半年が過ぎた頃です。某大徳さまの法施「般若心経秘鍵」を頂戴したのです。驚いたことに「弘法大師御影」が同封されておりまして、早速自坊密壇に荘厳した辺りから、自分の気持ちに大きな「化学変化」が起き始めました。

因みに同封されていた「弘法大師御影」は、真鍋俊照師が某大徳さまの発願を受け、謹写されたものであることは、その某大徳さまの「ご著書」を通じてすぐに知ることが出来ました(笑)。

そもそも私がこの世界に足を踏み入れたきっかけは弘法大師とのご縁を得たことですが、改めてそのお大師さまの御影をじっと崇めて拝んでいるうち、もはや理屈ではないです――、気持ちがガシッとばかりに決まりました。

★ これからは一部の真言秘密行法を除き、原則は木蘭色の如法衣&褊衫・袴で行う。

考えてみれば、先代師匠の室に入門してすでに20年経ち、その伝法灌頂を受けてから13年経っています。その間、三憲の秘密行法を授かるチャンスを何度も頂戴しつつ、当山派の修験装束で修法することは見直すべきではないのか――。

自分としては「こだわり」とのせめぎ合い+葛藤に、そろそろ終止符を打つべき時ではないか、そのような考えに至った次第です。

追記

本日着座した際、「似合っているよ」という(いつもの)「声なき声」が…。それを家内に話したところ「超ポジティブ思考ね」と(笑)。

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褊衫・袴(腰衣)&如法衣

「南無大聖如意輪観自在尊」

「南無遍照金剛」

合掌