聖徳太子展@サントリー美術館(千四百年御聖忌記念特別展)
聖徳太子展に行ってきました。
先ず「聖徳太子すなわち、救世観音は如意輪観音と同体」という信仰が「(高野八傑の一人)道範僧正(1178-1252)のほか、中世の醍醐寺周辺の学僧の間から唱え始められた云々」との記述――、非常に興味深く感じました。
他にも常喜院心覚僧正(1117-1180)の記述が展示紹介されており、これら東密学僧の聖徳太子に対する思いの一端を想像しながら、展示物の数々を見て回りました。
ところで聖徳太子として言えば「日出づる処の天子」――、つまりは、我が国憲政史上の大政治家として、日中外交の大先達として――、通常は受け止められがちです。
今回の展示会は、そのような世間一般の通常の受け止めから角度を変えた形で、「『日本仏教の開祖たる聖徳太子』に対する敬慕の念に焦点を当て直して紹介されたのだろうな」、そのように感じました。
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令和四年は聖徳太子御聖忌千四百年に当たります。聖徳太子にたいする敬慕の念は、広く宗派を超えて、言わずもがな真言宗においても、とても大切に扱われていたことがよく分かる内容でした。非常に意義深い展示会でした。
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自坊では、聖徳太子のミニチュアをお祀りしています。大乗仏教の信仰を広宣された大偉人として、有り難く拝んでおります。
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「南無聖徳太子救世観音」
「篤敬三宝」
合掌