千手法~第十四座
千手法を修法。
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若し諸々の人王、正法を以て臣下を任用せず、心に慚愧なく、暴虐濁乱を恣ままにして諸々の群臣・百姓を酷虐すれば、我れ能く之を退け、賢能を徴召して其の王位に代わらしめん。
(中略)
若しその国王、能く是の徳を修め、往を改め来を修し先に作れる罪を悔い、慚愧して自らを責め、愆咎(あやまち)を卑しみ悼まば、自ら悔責し已て当に三徳を修すべし。
一つには三尊を恭敬し、
二つには貧窮を憐愍して国に孤老有らば応に之を撫恤(なぐさ)め、
三つには怨親の中に於て心常に平等にして怨枉を断理し、民物を枉(ま)げざるべし。
~「妙見菩薩陀羅尼経」より抜粋~
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自坊では当年星供のお札をお祀りしているため、週末はいつも妙見菩薩陀羅尼経をお唱えしています。口伝に則り、常には短縮してお唱えするのですが、本日は全部を読誦しました。
修法中ですが、羽田先生のご著書で「三井寺の尊星王の本地として千手観音が充てられている」ことが紹介されていたことを思い出しました。(天部信仰読本:羽田守快著/青山社 2013年)
本日の千手法一座の後には、ウクライナの平和な日常が一刻も早く戻るように、妙見菩薩陀羅尼経を仁王経序品第一と共にお唱えして、心静かにお祈り致しました。
「南無千手千眼観自在菩薩」
「南無大師遍照金剛」
合掌