蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

聖如意輪法~開白座

昨日、聖如意輪法を開白しました。大阿さまの教えに随い、先ずは如意輪さまの供養法をしっかり修行したいと思います。

唐突ながら、先ずこの行法の修法に関して、今回いくつか思うところがあり、以下記したいと思います。

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読んだことはないのですが、以下論文があるとのことです。

奈良国立博物館研究紀要『鹿園雑集』創刊号の内藤榮「密観宝珠形舎利容器について」
これに関しては以下のサイト(↓)にて紹介されています。

https://badra20.jimdo.com/%E6%84%9B%E6%9F%93-%E4%B8%8D%E5%8B%95%E4%B8%80%E4%BD%93%E3%81%AE%E5%8F%A3%E6%B1%BA%E3%81%AB%E4%BB%98%E3%81%84%E3%81%A6/

この中の「五)不動・愛染一体の諸相(其の二)駄都法と如意宝輪華法の事」という項目があるのですが、次第書を書写する過程で、伝授にて大阿さまから授かった内容を書き留めたノートを、平成26年の光明真言法伝授会@東大寺にまで遡って、特に仏菩薩の供養法に係る伝授を中心に丹念に読み直してみたのです。

結果、一つのメッセージに漸くですが、気付いたような(気がする)次第です。ただ「以前よりかなり明確に」ということだけは申し上げられます。

伝授の内容ですので詳述はできませんが、要は上記サイトにある論考をかつて何度か目にしては読み、目にしては読みを繰り返していたものの、何が何だか分からなかったことが、大阿さまの伝授を受法させて頂くこと複数回、都度開白して修行しているうち、身に迫って来たと言いますか、腑に落ちるところが多々あったということであります。

ここの個所は真言秘密事相の核心と言える個所であり、その事相興隆が最も盛んだった鎌倉期に確立した内容ですが、個人的な体験も多く蘇ってきました。

1.それら資料が実家近くの金沢文庫に多く収蔵されてること
2.神奈川県立金沢文庫の改装した直後の記念展示は、弥勒菩薩立像と両部大曼荼羅を前に荘厳された大壇(但し供物なし)だったこと(⇒因みにこの時、たまたま実家で米国NYから来られたご婦人を案内して、変な英語で必死に説明していました(笑))
3.その金沢文庫長だった真鍋俊照大僧正の著作「邪教 立川流」(筑摩書房 2002)で知った「赤白二滴」という個所のもつ意義

ともあれ、「ここを外してはいけない」というシンプルなメッセージでありますが、まさに「実修実証」の世界を少し見せて頂いたのだ思って、とても有り難く感謝しております。言わずもがな、覚鑁上人が遺された「修して自ら知れ」をも忘れずに歩んでいくことは、修法の大事として大切にして参ります。

『南無遍照金剛』
『南無神変大菩薩
『南無聖宝尊師』
『南無興行大師』
『南無良源元三慈恵大師常住金剛』
合掌