蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

サラスバヴァティー女神(その2)

3月に『サラスバヴァティー女神』のタイトルでご紹介した件の、その後である。山形のK師から嬉しい知らせがあった。K師から頂戴したメールも、心なしか文面のアチコチが踊っているかのようであった。

そのSさんが、N県日赤病院でMRI撮影をしたところ『脳内の病変が三分の一に退縮していた』とのことで、担当医が『ナンダこりゃあ!』(文のまま)と。専門家として驚きを隠せない様子であったとのことだ。少なくとも腫瘍性、血管性の疾患からは解放され、神経性疾患に絞る形で再検査と治療の施される道が開けたようなのだ。まだまだ難病指定(“ベ病”とだけ記しておく)の可能性が残されているとは言え、少なくとも大きな前進を遂げたことだけは確かだ。

ココでまたくどいのであるが、誰かれのお陰とかの、どうこうではナイのだ。諸賢におかれては、ここだけは良く分かって頂きたい。こういう活動の根本にある意義を、決して歪めることなく、正しく護持していきたいだけなのである。

今朝の法楽では、自坊の本尊さまの前で、ただただ頭を垂れた。とりわけサラスバヴァティー女神(=弁才天女)は、自坊にて祭祀申し上げる諸仏諸菩薩の筆頭におわす女神であり、そのSさんが灌頂を受けたヒンドゥーを代表する偉大なる智恵・学才・弁舌をもたらす豊穣の女神である。何にもまして、サ女神にはその意味から、どうしても奉告申し上げたかったし、そして、サ女神のご誓願でもあるところの、『人が人らしく、壮健となって生きる望みを失わないで過す』ことへの手伝いを、こういう自分であるけれども、ほんの少しでも出来たことが嬉しいのだ。

ともすれば、企業社会の住人は、自社の損益に一喜一憂するあまり、社会人としての目配りを忘れてしまうものだ。この活動が、こうやって世のため人のための実を結ぶ限り、これからも私は喜んで祈りの輪に参加させて頂く所存でいる。

★ Sさん、良かったデスね!
★ K先生、こういう機会を与えてくださって、どうも有り難うございます。

蓮華童子 合掌