蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

神変大菩薩

久し振りに高尾山を訪れた。何だかんだと言っても、不思議なくらい足が向いてしまう『お山』だ。私にとっては、まさに『霊気満山』をヒシヒシと実感する場所であり、家内にとっては『お花の精霊』との対話場所(?)であり、『ともかく相性が抜群に良い』のである。

GW中であり、いつもの何倍の人で混雑していたが、それにも係わらず、心身の爽快さを与えて下さる『お山』には変りはなく、とにかく愉快な気持ちで歩かせて頂いたことを、誠に有り難いことだと思って感謝している。

その霊気満山の額が掛かっている山門をくぐって、直ぐの左側には、役行者が神変堂の中に鎮座されている。大勢の人が訪れることもあり、神変堂の中は非公開となっていると思われるが、私は高尾山に上がると、先ずは立ち寄ってご挨拶をして、それから本堂方向に歩いていく。

『南無神変大菩薩』(なむじんべんだいぼ~さ)と、少しばかり声のトーンを抑えてジッと拝んでいると、その後ろには大抵、後に続こうとされる人が待っている。きっと『いずれの神さまがおわすか、詳しくは知らねども…』であるが、ともかく『聖域』であることを身近にされたいのだろうと(すごく自分勝手に)思って、(恥ずかしがらずに)キチンとご挨拶するようにしている。

そのうちの何人か、勿論のこと定かではないが、『あっ、あの時に見た…』と振り返ってもらえるきっかけを、ご自身の中に作ってもらえるのならば…。そんなことを思って、帰り道も同様に、地味~に『ご挨拶』している。