蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

弁財天法~入梅~

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今日は弁天さまだ。

ご供養の品目を伝に従って、いつもより多くしてご供養とした。かねてから増広しようと考えていた諸経・諸真言があった。さらには表白について、現実社会の有り様に沿うようなものに差し替えを行い、心ゆくまで祈った。

もともと弁『才』天であったものが、いつのころから弁『財』天になったとされる。智慧・弁舌という本来の利生に加え、恵命をつなぐ財宝を与えるところに力点が置かれるようになったのだ。

それにしても、弁天さまは調べるほどにたくさんのお顔をお持ちで、誠に興味の種は尽きない。

ところで『笑顔』が欲しいなと思う方がいたら、私は、素直にお願いしてみると良いと思っている。笑顔なんて…、と言うなかれ。

笑顔、即ち、優しい言葉・態度は、釈尊の説かれた無財の布施と呼ばれるものであるが、この世知辛い社会だからこそ大切なのだ。『言うは易し行なうは難し』と感じる方も少なくないだろうが、だからと言って蔑ろにしてよい道理はない。

実際、自然と笑顔になって、周りを和ませる人には、向うから財宝がやってくる―――-。お金という形をとるものだけではなくて、友情とか、信頼とか、名誉とか、形をとらない財宝だってたくさんあるのだ。

弁天さまから頂いた尊富(そんぷう)を得たら、それによって功徳を積んで、来世の備えとすることが大事だ。そういう殊勝な気持ちの人に、弁財尊天・宇賀神将・十五王子・諸福神等の外護は間違いのないところに、必ずや導き給うのである。

合掌