蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

大威徳明王法~第十七座

大威徳明王法を修法。

東京都は昨日7/10(金)の新規感染者数が243名だったことを発表した。内訳として20代~30代の陽性反応者が80%おり、感染経路不明者は100名以上いるとのことだった。

一方、重症者数が10名以下の一桁で推移しているのだが、40代~50代感染者がじわじわと増えていることも報告されている。恐らくは若年層が家庭に戻って、彼らの両親世代に感染させた可能性が指摘されている。

この家庭内感染が増えてくると、次は職場内感染を懸念する必要が出てくる。つまり、シニア世代が職場で感染を広げるスプレッダーになるのだ。特に気がかりは「飲み会」を解禁している会社があるようで、これをやるとほぼ確実に感染が広がる。

さらに感染したものの発症しない「無症候のシニア世代」が実家に帰った時、彼らの老いた両親世代に感染させてしまう可能性も取り沙汰されている。実際、都府県を跨ぐ移動は事実上解禁されているからだ。つまり、老人養護施設内における施設内感染なのだが、これこそが最悪のシナリオであることは既に多くの人の共通認識で、ここに至るの負の連鎖だけは絶対に阻止しなくてはならない。

7/21から政府は当初スケジュールを前倒してGoToキャンペーンを開始する旨、発表を行った。さらに、ZOZOマリンスタジアムではプロ野球の観客試合が再開されている。同時進行でイベントも解禁されたのだ。

東京では多くの人々が、どうすれば感染しないか、この数か月でかなり(本気の)学習していると思う。満員通勤電車からクラスター発生の報告が上がってこないことは、ある意味その証左だろう。但し、個々人の感染防止策には限界がある。Epicenter(震源地)潰し、言い換えると、ピンポイントで発生場所を特定して、営業停止+休業補償のセットで臨まなくてはならない。一刻も早くである。

この震源地潰しが遅れれば遅れるほど、私は、重症化率がグンと上がって来る事態を恐れる。上述した「負の連鎖」はその引き金になる筈だ。現在の事象を「検査数が増えた結果に伴う新規感染者数の増加」の一点だけで論点整理するなら、それは非常に危うい考え方だと思う。

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新型コロナウイルスの環境は「トレードオフの世界」と言われています。要は「二者択一」しなくてはならない世界ということです。感染防止を優先するか、経済活動を優先するか、その選ぶ答えによって、私たちの生活は都度変化すると言って過言ではありません。とにかく、然るべき解を求めて、考えに考え抜かなくてはなりませんが、悲しいかな凡夫の知恵には限界があります。今日の一座では、特にその点で私たちが間違いのないアイディアと行動――、「バランスの取れたアイディアと行動」に少しでも近づけるよう、一心に祈願致しました。

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「南無大聖焰曼徳迦威忿王」

「南無遍照金剛」

合掌