蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

孔雀経法の書写(正念誦)~その2

孔雀明王真言梵字表記に関して、見落としていたことが発覚(!)。児玉義隆先生のご著書に記載がありました。

梵字必携」児玉義隆著:朱雀書房(1992年四刷)

このご著書の梵字を記載させて頂くことに致しました。

このご著書にある梵字悉曇字母(≒アルファベット)表記は、先般ご紹介した「悉曇種子類聚」の初版が世に出た昭和12年のものとは異なり、1980年以降に急速に進展したサンスクリット語研究の成果が反映されたものとして受け止めています。

さて、正念誦真言梵字表記することは、行法の構成から必須なことなのは言うを待ちません。一方、今回行った児玉先生のご著書を参照する作業は(自分自身にとっては)それと同じくらい重要な気付きがありました。

★ 実を言うと、孔雀明王真言の「“常の表記”通り唱えると」(恐縮ながら)「何か言いにくい」「噛んじゃうな」と(笑)。

ところが、この梵字表記をシッカリ確認する作業を行ったところ、改善のヒント(!)がありました。

オン マユラ(引)

キランデイ(二合・引)

ソワ(二合・引)

カ(引)

(不空訳「仏説大孔雀明王画像壇場儀軌」)

オーン 無敵の孔雀尊よ スヴァーハー

+++

どこで切って、どこを繋ぐか――、この個所への気付きと言うか、何というべきか「声なき声にて」(今回も)教えて頂きまして、お唱えする発音がクリアになりました(笑)。ということで、まあ、この辺りでご容赦下さい。

追記

書写作業は4分の3くらいまで完了しました。

「南無三世仏母大孔雀明王

合掌