蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

風林火山~Gackt編~その2

前回の風林火山の最後で、上杉神社に安置される『飯綱明神前立て兜』が、『毘』と『龍』の軍旗と共に紹介されたのを見て、『う~む』と独り唸っていました(笑)。

この間のブログで『飯綱権現』を紹介しました。明神と権現の両方の呼称を、このご神霊はお持ちです。

真言系の行者は『権現』、即ち、醍醐山俊厳大徳が武州高尾山の八千枚護摩供を拝んだ際に感得された『飯綱権現』を信仰することが多いです。この場合、不動明王の化身(主体)とします。

一方、『明神』と言う場合、戸隠飯綱の神霊『飯綱明神』を指し、謙信公はこちらを専ら信仰されたと思われますが、高野山/清胤法印(多分、21日の放送で登場)の薫陶を受けておられますので、『飯綱権現』と同体であるとして、或いは、真言宗の視点からのアドバイスを受けておられたのかも知れません。

因みに『飯綱明神』では金ジ鳥だけでなく、何度もストーリー上に上っている『摩利支天尊』がクローズアップされてくるのではないかと思います。そうです、摩利支天(マーリーチ)とは、帝釈天が阿修羅を制圧するに当たり、『軍陣を護る』ために参戦され、完全勝利に貢献した天部の神さまです。