蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

HP

この間、お寺の副住職Yさんと立ち話をしていた時、Yさんがこんなことを言っていた。

「お寺のHPを見たと言って電話をかけてくる人がいるので、そのたびに『一回来山されてください』と言うんだよね。でも、今のところそれっきりの人ばかりなんだ」。

因みにその“お寺のHP”の内容だが、火渡り修行の写真などが、いかにも素人が作成しましたみたいな感じで並べてある。文章も『~なり、~候』みたいな硬い言葉が散りばめられているせいか、『普通なら引くかも…』と、Yさんと冗談話をしたことがあった。

而して、今のところリニューアルするつもりはないそうである。私も、或いはそれでイイのかもと。

本当に知りたければ、己が感性をどこまでも信じて、体当たりしていくという当たり前を決断しない限り、何も変わらないし、何も得ることはできないことは、ニセモノが横行する昨今にあっても、変らない真実である。

『本人の意思や都合はまったく無視されて続行される』という箇所を自分の中で乗り越える算段をしない限り、靴の上から足をかく(隔靴掻痒)を脱け出すことなど到底無理な話である。

そこでは『自分なりに正しいと思っていたことが次々と覆される経験をする』。試される体験をする訳だが、そういう時に己を支える唯一は『信』の一字であることを、ある時、師僧から諭されてハッとしたことがあった。

ともあれ、自分が疑問に思うことがあるならば行動することだ。行動を起こして確かめることだ。

この世界では、そうやって人を鍛えてきたし、そして、それはこれからも変わらない。言い訳などしようものなら、その瞬間『仏縁がないんだね』と言われるのが関の山だろう。