蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

家祓い~神輿の掟~

昨日は佃の家内の妹夫婦宅へ。『家祓い』、即ち『鎮宅法のご祈祷』に出向いた。場所柄、もんじゃストリートに近いこともあって、終わってからもんじゃをご馳走になった。

昨夜は東京湾の花火があって、隅田川の土手に回ったりしながら間近の大パノラマを堪能した。

ところで佃では、鎮守の住吉大社の夏祭りでもあった。家康公によって勧請された由緒あるお社とのことである。

以下は妹夫婦から聞いた話である。

ここでは神輿の担ぎ手は浴衣のまま。しかも掛け声をあげず、静かにゆるいジグザグを描きながら進めるそうである。

つまり、神輿を三社祭のように威勢良く上下させることが、却って船の安全を脅かすものとして忌むとのことである。これは佃が、“江戸の漁師”の伝統を今なお守っていることに大きく理由があるとのことだ。

橋を渡った隣町/月島に至って、いわゆる江戸神輿らしく大きく上下させるのは、そこが商人の町だからで、今度はそうやって景気をつけるのである。

さすが、東京だなあ…。こうやって江戸の伝統をしっかり引き継いでいる町であることを、昨日は改めて認識し、そして感銘を受けて帰坊した。