関東三十六不動霊場巡拝記～発心編②～【第一番札所／大山不動】
【ご本尊】 鉄造（くろがね）不動明王（秘仏）
【三十六童子】 矜迦羅童子
【ご詠歌】
○ 弘仁の 御宇（きょうう）に大師はここに来て 加持の閼伽水 のこしたまへり
【開山】
● 天平勝宝七年（７５５）
● 良弁僧正
【巡拝記】
いよいよ一番札所を打つことになった。新宿から小田急線でおよそ１時間。伊勢原駅に到着し、バス停へ。駅のバス停で、やたらとタバコの煙が気になったのだが、これが不思議と今でもよく思い出されるのだ。
大山ケーブルの追分駅から３分ほどで不動前の駅。そこから山道を１０分くらい歩いて登ると、大山不動尊に到着する。
本山である大覚寺が、五大明王を本尊さまとしていることもあって、このお堂では五壇の護摩壇が並んでいる。たしか、二月の大祭で五壇護摩供が執行されるとお聞きする。
薄暗い本堂には先着のご婦人がいて、何事か熱心に祈っておられた。我々夫婦も邪魔にならないよう、少し端によってのご法楽だ。
因みにだが、『何だか、かなり深刻な内容だ』―――。そのご婦人からは、そういうオーラが立ち昇っているような、自身の（勝手な）直感でそう感じた。
お寺の納経所は売店も兼ねていて、色々な『グッズ』が並んでいた。その中に色刷りのお不動さんの掛け軸があって、『あ～、これ欲しいなあ』と（笑）。
寺の職員をされている方が、『ここはご覧の通り山寺で、いつもはとても静かなんですよ』みたいなことを話してくれた。『高校生の時、クラブ活動で丹沢大山は何度も登山したんです』などと、たわいも無い話しをしたりして、お寺を後にした。
帰りは参道の『豆腐料理』に舌鼓を打って、ともかくスッキリした気分になった。
【ｄａｔａ】
＊ 真言宗大覚寺派 雨降山大山寺 大山不動尊
＊ 神奈川県伊勢原市大山７２４
＊ http://www.oyamadera.jp/02.html
合掌
