蓮華童子の日記

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

2007-01-01から1年間の記事一覧

お礼状

昨日は、次なる次第書作成の続きと、例の加行札に添える『お礼状』を作っていた。前日にプリンター用の和紙を購入し、それに相応しい格調高いもの(?)にしようと、アレコレ頭を捻っていた。 何しろ仕事をしながら、全体で都合七年間(も!)掛かって辿り着…

<私見>飲光慈雲尊者

★ 慈雲尊者曰く、『神道の赤心は、密教の清浄菩提心を知ることに在り』と。 故稲谷先生の著書では、江戸中期以降、平田派国学者の檀那寺院に対する突き上げが激しくなり、対抗し得る教学理論の再構築に迫られていた時代背景も、一方で考慮する必要があったと…

人生相談

最近、同僚から相談を受ける事が多くなったような気がする。職場、それも社長との会食の場で自身の素性を『カミング・アウト』した時から、それは始まったのだが(苦笑)、今まで『それ』を遠巻きに見ていた人たちの中で、ひょんなことから会話を交わす機会…

特攻服

昨日テレビを観ていたら、元暴走族のリーダーだった男性が出演していた。暴走族から脱退させるため、広島における地道なボランティア活動が紹介された。その彼氏も、その活動の大切さに気付き、協力を申し出ているとの由。 ボランティアの方の『優しい言葉/…

<私見>六大という身体

☆ 六大は無碍(むげ)にして常に瑜伽(ユガ)なり(即身成仏義)と習う。 真言密教では、この世界全体の構造を説明する場合、『六大体大』を説く。対する天台密教では『阿字体大』を言うが、両者は密門先徳方によって『開合の不同』と呼ばれる関係で捉えられ…

祈り

『祈り』の時間をもつ事は大切だ。『お勤めをする』という言葉で一括りにしてしまいがちだが、実際はそれだけでは済まないのは勿論だ。 仏に祈る。神に祈る。それぞれにスタイルは違う。お経をあげる。祝詞を奏上する。印を組み、真言を唱え、心中深く強く念…

青い空

本当に苦しんでいる人に、キレイな答えなど出来ない。ジ~ッと聞いてあげる。優しい言葉のひとつもあれば十分なのだ。 青い空は(確かに)ある。だから、今は見えなくたって良い。一緒に泣いてあげることだって、ありだ。 泣いてばかりいたってしょうがない…

お勉強

お知らせです。 昨年の初夏、私は国学院大学の学術セミナーを聴講する機会を得ました。 そもそも山岳修験は、『自ら体験する』ことを専らとするものです。一方、『宗教民俗学』を通じたアプローチそれ自体は、とかく秘密めいた世界の一端を、一般社会に広く…

誕生日

タイトル:独りでお稽古(まだ続く) 華 材:万作、バラ、ナルコラン、ビバーナム、卯の花 独り言:ハッピーバースデイ 桔梗

盛花のレッスン

タイトル:盛花(もりばな)横臥態(おうがたい) 華 材:万作、バラ、千代萩(せんだいはぎ)、ナルコラン 独り言:独りレッスン(涙)、しばらく続きそう…。 桔梗

白い手

日曜日のお昼ごろになると、大抵掃除をします。これでも小僧さんのつもりなので、ともかく掃除は必須デス。最初ははたきで本尊さま周辺を。次に掃除機をかけるべく部屋中を回り、次に金鳥サッサで乾拭き仕上げです。小一時間くらいかける感じで、身体を動か…

山の刻印

以前、阿字観の実修会で言われたことで、『坐った時の感覚というのは、案外ずっと残っているもので、それは大切な感覚だ』と言う趣旨のアドバイスがあり、しばしば思い出している。 坐った後、K先生を囲んで茶話会をした。それぞれ普段は違う生活を送る人た…

神変大菩薩

久し振りに高尾山を訪れた。何だかんだと言っても、不思議なくらい足が向いてしまう『お山』だ。私にとっては、まさに『霊気満山』をヒシヒシと実感する場所であり、家内にとっては『お花の精霊』との対話場所(?)であり、『ともかく相性が抜群に良い』の…

小僧さん

師僧のお寺は、さほどメジャーではないが、某観音霊場の札所となっている。十二年に一回、子年にご開帳があるため、来年の今頃は、多くの団体参拝もあって大いに賑わうことになるだろう。 霊場全体が、積極的にPRしているほどではないようだが、昨今の霊場…

GWは何処に行きますか?

**レモンイエローがステキ** タイトル:盛花(もりばな) 華 材:太藺(ふとい)、ユリ、カスミ草、ドラセナ 独り言:見せ場がドラセナ?(笹みたいな葉の枝です) 桔梗

金太郎アメ

五大に皆響きあり 十界に言語を具す 六塵悉く文字なり 法身はこれ実相なり ********* (声字実相義:*線は蓮華童子) 理源大師をして修験道復興に打ち込ませた根本には、山中にあって『声字実相の瞬間』を何度も何度も、まさに全身全霊を通じて実…

シャンカラ大師

密門/験門の秘奥に臨まんと発願した人は、『汎神論』(万物に神が宿る)の実践を通すことで、結果として『梵我一如』の道を歩むとは言えまいか。8世紀ヒンドゥーの聖賢/シャンカラ大師が説いた如く…。 この『不二一元論』は、表面的な見方に終始すれば、…

サラスバヴァティー女神(その2)

3月に『サラスバヴァティー女神』のタイトルでご紹介した件の、その後である。山形のK師から嬉しい知らせがあった。K師から頂戴したメールも、心なしか文面のアチコチが踊っているかのようであった。 そのSさんが、N県日赤病院でMRI撮影をしたところ…

ジャンプ

『清浄道』の実践、即ち『仏道修行』に取り組んだ、我が国の有名無名の密門/験門行者。彼らをして、最もピッタリくる感性として受け止めらたもの―――。『穢れ』の観念は大いにあると考える。『わが国の仏教は、山岳仏教を基盤とする』と言われてピンとこない…

マジでビックリ!

以下は別に自慢するつもりの趣旨で書いたのではなく、寧ろビックリ気分で『ウソ~?!』という感覚でご報告するものである。『こんなこともホントにあるわけネ?!』と。これらのことを、蛇足とは知りつつも、予め厳重にお断りしておきたい(笑)。 昨夜、会…

平板な世界

恐らく『呪いの研究』(トランスビュー刊)をご存知だと思う。 続編となる『21世紀の祓い』(アルテ刊)を読了したところだ。『呪いの研究』は呪術なる異界の話であることも手伝って、関心をもって手にとった人も多くおられるもの、と拝察する。N・M先生…

ガイドライン

その機関誌『●門第4号』の『宗務会のお知らせ』には、このような記載がある。 ●『xxx修行の累滞の者は、所詮そこまでの縁である…云々』(文責:蓮華童子) F先生の晩年の姿を知る人ほど、『うえ~、厳しいなあ…』と感じるかも知れないが、創刊号から第3…

5人に1人

昨日、いつものとおり護摩堂で支度をしていたところ、フッと目に止まったものがあった。それは『●門』という機関誌で、遷化された前の師僧F先生が編集の労をとっておられたものだった。それが、何と創刊号から無造作に積んであり、パラパラと手にとってめく…

風呂敷だあ~!

唐突ですが、特製の風呂敷デス! ● designed by DANIEL OST ● ILLUSTRATED by deux-chats inc.

再会の日

タイトル:小品真華(しょうひん・しんか) 華 材:田無つつじ、カラー、小菊、柘植 独り言:12年ぶりの友人が来訪。カラーって難しい…。 桔梗

プージャの作法

所謂『修法』と呼ばれる一尊法は、『十八道立て』として、作法の手順などを表立って紹介されることは、『意外にも多い』。『秘密』は『隠蔽』のリスクと常に裏腹の関係にある。それゆえ、この関係を憂いて、敢えて公開に踏み切る教師は少なからずいる。当然…

諦信の道

かつて私は、先代と先々代の師僧が篤く信仰したという飯綱権現の尊像を目にしたことがある。その容貌は、今あるものとはかなり違うものだ。まさに『怒髪天を突く』という形容詞そのもので、目は激しく吊り上がって、牽索と宝剣を構えた双翼の身体からは、強…

サラスバヴァティー女神

昨夜、山形のK師から久方ぶりの電話があった。『あれっ、どうしたのかな』と、瞬間的に思った。『便りのないのは良い便り』の喩えがあるではないか。 K師曰く、『先程帰宅して、メールチェックをしていたところ、Sさんからのものがあった。何でも、脳内に…

手のしびれ

パーティーの帰り、『土日とか、何をしているんですか?』と、職場の同じチーム内のもう一人のリーダー格の同僚から聞かれて、思わず『護摩焚いてます』とか答えたのだが、『それで良かったんだ』と、改めて思い返している。 『護摩炊きですか…』(この表現…

原風景

今回は、『火渡り』について、『私見を交えての紹介』を…。但し、少し堅苦しい話を通じてしたいと思います。そもそも、このブログの所属するカテゴリー『哲学』です。それに相応しいものになるよう(少しは)努める所存です(笑)。 ***********…